SSブログ

Minolta XD レストア編 【其の参】 [カメラ・写真]

其の弐】からの続きです。

ボディからファインダー・ミラーボックス・シャッターブロックをごっそりと外しました。
しかし、自分がアクセスしたい所にたどり着くまで、まだまだ分解しなければなりません。

シャッターブレードを外そうと更に進みますと、
XD_016.jpg

緩衝材が溶けてしまっていました。
清掃しましたが、代替品がありません。
かなり不安がありましたが、組み立て時にゴム板をカットしたものを入れておきました。

シャッターブレード等全てを取り外しました。
XD_017.jpg

この画像は、部品が順番に並んでおりません。もしも分解されるならば、きちんと順番を記録されることをお奨めいたします。

シャッターブレード等を全て外した後、前後のネジ3本を外すと目的のシャッターユニットが外せました。
XD_018.jpg

#……ここまで、本当に長かった……。( ;∀;)

ちょっと引っ張っただけで、ソレノイドの配線がはんだ付け部分から切れてしまいました。
多分、経年による劣化でこの部分が導通不良を起こしていたのかもしれません。
念の為に4本全てを一度外し、配線を少しカット、末端を処理してから再はんだ付けしました。
#結局、フレキ側のはんだ付け部分も再はんだ付け処理をする必要があったのですが。

こちらはエアダンパーです。
XD_020.jpg

XDでは使用していくに従いシャッタータイムラグが大きくなることが欠点としてよく取り上げられますが、この部品を清掃すれば軽減されるそうです。
この個体は綺麗なものでしたが、バネのテンションを調整するアジャストスクリューを「気持ち」締めておきました。
あまり締めすぎると露出精度が悪くなるそうですので、本当に「気持ち」だけです。
また、ミラーアップが遅い不具合については、ミラーアップ機構部分に少量の注油をしておきました。

画像に記録しておりませんが、Sモード時の絞りの不具合は、ミラーボックス下にある絞りコントロールソレノイドの通電不具合のようです。
こちらについては、ボトムカバーを開けるとアクセスできる基板の配線を再はんだ付け処理しています。

再組み立ての後、電池を入れてみると……。
なんと幸運なことに、復活してくれました!!(゚∀゚)


嬉しさのあまり革を貼り替えてしまいました。
革の方がボディの入手価格より高かったりします。(;´∀`)
XD_000.jpg

うん、カッコイイ!

巻き上げの感触も良いですし、ファインダーも明るく見やすいです。そしてシャッター音の柔らかさが気持ち良いですね。
個人的にはXEとはまた違った魅力に溢れた名機だと思っています。

※本ブログの趣旨は、カメラの安易な分解を推奨するものではありません。
 ブログ主のような素人がカメラのレストアを行うにあたっては、高いリスクを伴います。
 大切なカメラの修理・点検は、プロにご依頼されることをお奨めいたします。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。